自衛隊に入隊する方必見!自衛隊生活の基礎知識
こんにちわ、当ブログの管理人のまっちゃんです。僕は高校を卒業してからの2年間、自衛官として陸上自衛隊に勤務していました。
日本は地震や台風などの災害による被害が多いため、被災地で救援活動をする自衛隊の方の姿をニュースで目にする方も多いと思います。
懸命に救援活動に取り組む姿を見て、自衛隊に興味を持ち入隊を考えている人もいるのではないかと思います。そんなあなたに自衛隊の基礎知識や、教育隊での基礎教育・部隊配属後の生活について僕なりのアドバイスを送りたいと思います。
実際に自衛隊に入隊しなければわからないようなこともお伝えするので、是非最後まで読んでいってください!
入隊時の区分による違い
自衛隊入隊時の試験区分にはいくつかありますが、ここでは二等陸・海・空士、一般曹候補生の2つの区分について解説します。
二等陸・海・空士(2士)
二士は数ある試験区分の中で最も受験者が多く、合格者の割合も多いです。
試験の内容については中学卒業程度の教養があれば問題なく受かるレベルになっており、合格基準も低めに設定されています。
自衛隊は職務の性質上、肉体的な強さが求められますので教養は義務教育終了レベルで充分という判断なのかもしれません。
身体検査や面接にかなり比重を置いているのではないでしょうか('◇')ゞ
特に身体検査は、入れ墨の有無や関節の可動、ヘルニアなどの持病の有無についてチェック項目があり問題がある場合は入隊することはできません。
任期は2年ごとの更新制になっていて、満期時には満了金が支給されるほか、勤務期間中は給与・賞与も支給されるので短期間でかなりの額を稼ぐことができますよ!
一般曹候補生(曹候)
曹候は試験のレベルは2士と大きな差はありませんが、合格率は2士と比較するとかなり低くなっています。
二士と併願で受験する方も非常に多いですが、曹候は任期制ではなく準社員のような扱いなのでそれが合格率に影響を与えているのかもしれません。
2士の前期教育は各駐屯地で行うのに対して、曹候の前期教育は教育専門の駐屯地で行うことになります。
任期制の2士に対して任期のない曹候は正社員のようなものであり、各部隊で中心的な役割を担えるように、期待されているということです('◇')ゞ
曹候は任期制ではないので満了金は支給されません。しかし、2士にくらべて1等陸士や陸士長に昇任するまでが早いです。
満了金がない分、短期間での収入では2士に劣りますが、各部隊を背負って立つという誇りは何物にもかえがたい財産になるでしょう('◇')ゞ
以前は、曹候補士と一般曹候補学生という試験区分があったのですが、管理人が入隊した翌年くらいに一般曹候補生に統合されたみたいです。
入隊から部隊配属までの大まかな流れ
前期教育
自衛隊入隊後、まずは3か月間の前期教育を受けることになります。
2士は各地の駐屯地で、曹候は教育大隊のある駐屯地で教育期間を過ごすことになります。
教育内容は、敬礼などの基本教練や射撃訓練、行軍など自衛官としての基本能力を身につけるものがメインになります。
戦闘靴や迷彩作業服の手入れや階級章の縫い付け方、集団生活をしていく上での躾も徹底的に教え込まれます。自衛官の身だしなみは特に厳しく、よれよれの作業服や磨かれていない戦闘靴で訓練に参加しようものなら、厳しい指導が待っていますぞ('◇')ゞ
志を同じくした仲間と過ごす非日常的な時間は、本当にいい経験・思い出になります。
後期教育
前期教育終了後は、自分の希望した職種の専門的な知識・技術を身につけるために、各部隊のある駐屯地にて3か月間の後期教育を受けることになります。
訓練の内容は職種によって大きく異なりますが、基本的に前期教育よりもキツイということは覚悟しておいたほうがいいです( ;∀;)
会計科や通信科などの後方支援職種は、高度な専門知識を覚える必要があり、大変だという話を同期の隊員から聞きました。
そのかわり、戦闘系の職種に比べると隊内での規則や上下関係はやんわりしているみたいです('◇')ゞ(服装や髪型などの身だしなみも寛容なイメージです)
管理人が配属されたのは普通科でしたが、訓練も演習も本当にきついものでした。
どの職種も自衛隊にとって必要不可欠なものです、自分の希望だけでなく、能力・適正にあった部隊で力を発揮し、有意義な自衛隊生活を送りましょう!
配属後の転属はかなり難しい(やむを得ない事情があれば別ですが)ので、その点は注意しておきましょう。
教育隊での生活について
教育隊は40人規模の小隊がいくつかあり、さらにそれが3~4班に別れます、1班だいたい10人くらいでしょうか。居室は運がいいと5人部屋ですが、基本は10人部屋になると思います。朝6時に起床し、点呼のあと居室の清掃、朝食を食べて朝礼後に訓練開始です、これは部隊配属後も変わりません。
訓練は当然キツいですが、高校の運動部でバリバリやっていた人は案外乗り切れるものです。逆にあまり運動してこなかった人(結構いますよ、意外に)は慣れるまでは食らいつく覚悟が必要です。
しかし、自衛隊は鍛えるプロの集団です。どんなに体力がない人も1人前の自衛官に育て上げますから安心してください('◇')ゞ
午前の訓練終了後、昼休憩があり昼食をとります。
午後の訓練が始まるまでは基本的に自由時間です。午後の訓練は、体育や格闘訓練などの体力錬成が中心になります。
午後の訓練終了後、終礼をして課業終了となります。夕食を食べて入浴し、靴磨き・アイロンがけをして点呼までの間は自由に過ごせます。
夜の点呼が終了したら就寝して翌日の訓練に備えます。
外出について
教育期間中の外出についてですが、基本的に平日は外出することはできません。
もちろん冠婚葬祭や特別な事情があれば別ですが。
土日は外出できますが、外泊はできません。教育隊によっては土日ともに外出OKなところもあれば、日曜日のみ外出OKなところもあるみたいです。
外出時間はおよそ朝の8時30分~20時ごろまでで、点呼や就寝時間は勤務時と同じくあります。
管理人は大津駐屯地で教育を受けていたので、外出時は同期のみんなと京都や大阪の観光を楽しんでいましたよ!
地元出身の同期が観光案内をしてくれたり、本当に楽しい時間を過ごせます(*'▽')
そして部隊配属へ
後期教育が終わると、いよいよ部隊への配属となります。
部隊はいくつかの中隊で構成されているため、希望にそって配属されます。おなじ普通科でも中隊ごとのカラーみたいなものがあり、体力錬成に力をいれている中隊もあれば、射撃や格闘などに力をいれている中隊もあり、個性があって面白いです。
上下関係も厳しいとこもあればやんわりとしたとこもあるので、同期とお互いの中隊のことについて情報交換したりすることもありました。訓練や演習も本格的になり、ここからが本当の意味での自衛官としてのスタートと言っていいでしょう。
辛いことや苦しいこともありますが、乗り越えた先にあなたの力を必要としている人がまっています!気を引き締めなおして頑張ってください!
まとめ
今回の記事では、自衛隊に入隊してから部隊に配属されるまでを簡単に解説しました。
気が向いたらもう少し各項目を掘り下げた記事を書いてみたいと思います。
僕は退職してからもう12年が経ちますが、自衛隊時代のことは今でもよく憶えています。それくらい思い出に残る経験もできたし何より楽しかったのです。
あなたも自衛隊で貴重な青春を過ごしてみませんか?
そんな自衛隊の訓練内容については、気になる方は↓の記事を読んでください!