【新入社員】改善提案の記入方法について解説【基礎編】
こんにちわ!ブログ管理人のまっちゃんです('◇')ゞ
みなさんは【改善】という活動をご存知でしょうか?
改善とは作業のやり方や、危険な個所を【改善】することで・作業をやりやすくしたり・安全を確保したりしていく活動です。
工数低減から事務改善まで内容は多岐にわたります。
製造業界では、毎月の改善提案の提出を義務としている企業が多くあります。
とくにトヨタ自動車をはじめとした自動車関連メーカーでは毎月2~4件の改善提案が義務付けられているため、入社したての新入社員の方や、社員登用されたばかりの方にとっては悩みの種ではないでしょうか?
そこで今回は、
・改善活動の基礎
・改善提案の書き方
・ネタ探しのコツ
について書いていきたいと思います。
これから改善活動に取り組んでいく方は、ぜひ最後まで読んでいって下さい('◇')ゞ
目次
改善活動とは?
改善の基礎知識
改善活動は作業者個人の自主的な活動であり、グループで活動を進めていく【QCサークル】とは性質が異なったものになります。
・不良低減・工数低減・安全・環境・事務改善などのカテゴリーがあり、作業者自身が改善の内容から進め方まで、自由にできるところが特徴になっています。
報奨金制度
改善提案を提出することで報奨金を得ることができます。
金額は改善の効果によって変動しますが、不良低減や工数低減は効果が高くなりやすいです。
報奨金は1件につき100円~150000円で、小額の報奨金は自部署の上司の採点のみですが、3000円~以上の金額になってくると改善内容や効果について課長級以上の上司の審査を受けることになります。
報奨金制度は社員のモチベーション向上にも大きく寄与しています。
高い効果を得るために、改善の基礎はしっかりと理解しておきましょう('◇')ゞ
改善提案の書き方
基本的な書き方
改善提案用紙のフォーマットは企業ごとに違いがあると思いますが、
・改善前の作業内容、問題点
・改善前の作業風景(写真もしくはスケッチ)
・改善後の作業内容、工夫した点
・改善後の作業風景(写真もしくはスケッチ)
によって構成されているのがほとんどだと思います。
改善前の作業内容、問題点
現在の作業でやりにくいところや、問題点について具体的な内容を記入します。
このままではなぜいけないのか、どんな結果(不良や災害)に繋がってしまうのかを
できるだけわかりやすく記入するのがポイントです。
必要であれば、現在かかっている工数も計算しておきましょう。
工数の計算式は企業によって異なりますが、
改善前の作業時間(単位は秒)×1日の作業回数×稼働日数(20日)÷3600で計算できます。
2直勤務の場合は
改善前の作業時間(単位は秒)×1日の作業回数×稼働日数(20日)×2直÷3600
で計算できます。
改善前の作業風景
改善前の作業の様子や問題となっている箇所の写真、もしくはスケッチを
添付します。
作業内容や問題点がわかりやすくなるように工夫して撮影しましょう。
全体図と一部拡大図を用いるとわかりやすくなるので、参考にしてみてください('◇')ゞ
作業中のモノの動きや進行方向などを矢印などで表示すると、作業を知らない人にもわかりやすく伝えることができますよ。
改善後の作業内容、工夫した点
改善後の作業内容について記入します。
改善前と比較してどんな点がやりやすくなったか、どんな変化があったのかをしっかりと記入しましょう。
工夫した点は、改善にかかる費用をできるだけ抑えたことや、改善後に予想されるトラブルを事前に防止するために工夫した内容について記入しましょう。
改善前の工数-改善後の工数=その改善による工数低減の効果です!
改善前と比較して作業がやりやすくなったなら、かならず工数低減結果を記入するようにしましょう。
ほんの1秒の低減も、1年後には大きな効果になります。
塵も積もれば山となるというように、小さな効果を積み重ねることもとてもじゅうようなのです('◇')ゞ
改善後の作業風景
改善後の作業の様子や問題が解消された箇所を分かりやすく撮影します。
このとき、同じ場所・同じ角度から写真を撮影(定点撮影)するようにしましょう。
同じ構図の写真でないと改善前後の違いが分かりにくくなってしまいます。
せっかく効果の高い改善をしても、写真で効果がわかりにくくなってしまうと採点結果が低くなってしまう恐れがあります。
定点撮影は大事なことなので確実に実践してください('◇')ゞ
ネタ探しのコツ
改善のネタ探しは悩む方が非常におおいです。
作業終了後は疲れていることもあり、ネタ探しをする気力もなかなか湧いてこないですよね(:_;)
いざ改善をしようとなると難しく考えてしまいがちですが、実際は改善のネタはいくらでもあります。
・ラック(棚)の表示が劣化している
・作業中のモノの取り回し時に引っかかることがある。
・台車や作業台に使用されているダンプラのふちで指を切りそう
これらはすべて些細なことかもしれませんが、表示の見間違いによる誤投入や作業中のケガにつながる恐れがありますね('ω')
先ほども言ったように改善に大事なのは、塵も積もれば山となるという考えです。
高い効果を出すのも大事ですが、こだわるあまりに改善できないとなってしまうのは本末転倒です。
作業中に気になったところはメモするようにしておけば忘れる心配もありませんよ!
他の作業者に困りごとを聞いてみるのも良いかもしれません。
自分とは違った視点から問題点を発見することができるかもしれません('◇')ゞ
新入社員の方は比較的に書きやすい・安全・事務改善から書いてみるといいですよ!
少しずつレベルアップしていきましょう!
まとめ
今回は改善提案について基礎的な知識を書いてみました。
改善に終わりはありません、企業が生き残っていくには絶え間ない改善が何よりも重要です。
今回解説した基礎を実践しつつ、前向きに改善活動に取り組んでみてください!
改善は企業の業績だけでなく、あなた自身の成長にもつながります。
塵も積もれば山となるですよ!('◇')ゞ
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